りなざう をネット接続させる日々
最近、秋葉原のジャンク街でLinux Zaurus、SL-C860が6980円で大量に販売されている。
多くの中古屋に同等性能のPCが大量に並ぶ時ってのは、大概の場合、どこぞの会社がシステム更新とかリース期間終了とかで一斉に機材の入れ替えをした場合によくある事だ。
おそらく今時なら、ZaurusをやめてiPhone辺りにでも換えたんだろう。
3G回線でも無線LANでも自由に切り替えて通信が出来るiPhoneならZaurusに換えて、って言われてもまぁ納得できると思うけど。
さてまぁ、そんな経緯なんだろうと勝手に推測しながら、ユーザーとしてはこんな面白そうな玩具が手ごろな値段で売ってるってのは見逃せない(笑)。
早速1台所望し、家に持ち帰る。
Linuxで動く、とか、Word/Excel互換機能がある、とか、断片的な情報は知ってたけど、どこまで使えるものなのか、は正直よくわかってなかったりする。
まぁものを知らずに買い物するってのはそー言うもんだよな。
さてこのLinux Zaurus、ネット接続の為のソフトは一通り用意があるんだが、肝心なネット接続の為のハードウェアの用意がない。
時代的に無線LANは無理としても、有線LANもモデムも用意がないのだ。
流石にこいつは厳しいなぁ、って事でネットワークカードを物色してみた、のだが・・・。
最近の後付ネットワークカードはUSB接続がメイン、カード型のものもPCカードからエクスプレスカードに移行中とあって、CFカード型やSDカード型のLANカードは有線、無線共に死滅に近い状態。
きびしいねぇ、こりゃ、と思ってたら、若松通商でSDカード型の無線LANカード「SD-Link11b」が1200円で販売されているとの情報を得て、これを買ってみた。
webサイトの方にはLinux Zaurusに対応、と明記されてたので、単独でも使用出来るかと思ったのだが、実際にはドライバが必要で、メーカーサイトからダウンロードできる。
ところがこのダウンロード、ドライバインストールが最初どーにも上手く行かなかった。
例えば、上記のサイトからドライバのリンクをそのままクリックすると、拡張子に「.ga」と付いたファイルがダウンロード出来る。
「.ga」ってのはUnix系で使われている事が多い圧縮ファイル形式なので、WinRARで解凍してみると、.ipkと拡張子の付いた圧縮フォルダが出来てしまう。
なーんか変だわ、これって・・・。
実際、そんな状態になってしまったファイル(フォルダ?)をSDカードにコピーして、Zaurusにセットしてみたりもしたが、案の定、ドライバのインストールには至らない。
何度か試しにやってみて、どーやらこれはファイルのリンク先を右クリック>対象をファイルに保存、という手順を踏めばいい事がわかった。
これでipk形式のファイルがダウンロードできたので、SDカードを使ってZaurusの本体メモリーにコピー、プログラムの追加を実行・・・しかしこれでもどー言う訳か所定のフォルダにあるはずのipkファイルが読めなかったりする。
これじゃドライバもソフトウェアもインストールできねーじゃん・・・と思って半ば諦めかけてたのだが、そんなわしのZaurus購入に触発されたのか、友人Yが同じ店で同じLinux Zaurus SL-C860を購入する事になり、奴はそのとき、店員から1枚のCD-Rディスクを貰い受けた。
わしの時には付いてこなかったそのCD-Rはサポートソフトのインストールディスクだった。
わしには付けずに奴には付けるとは・・・卑怯なり(笑)。
早速わしもそのCD-Rを入手し、5000円ノートPCであるFMV BIBLO MG10Aにインストールしてみた。
ザウスルを管理する母艦としての機能が使えるようになり、この状態でSD-Link11bのドライバをザウスル本体メモリーの所定のフォルダにコピーする。
すると、よーやく、プログラムの追加メニューでipkファイルが認識されるに至り、どーにかドライバのインストールが完了した。
ドライバのインストール後、Zaurusは再起動したが、外見上は特に何か変化があるようではない。
画面の右下に赤いパラボラアンテナの様なアイコンが表示される。
従来だとSDカード、CFカードが挿入されると常時される場所に、上記のような赤いパラボラアンテナが表示されるのだ。
これがSD無線LANカードが差し込まれて使用可能の状態になったサイン。
しかしまだ使えるようになっただけで実際にリンクはされていない。
そこでパラボラアンテナを1回タップ。
表示されたメニューから「Wireless Network」を選ぶ。
すると、現在使用できるアクセスポイントのESS-IDが表示されるので、使いたいESS-IDをタップで選び、右側の「Connect」ボタンをタップ。
Profereed Settingのウィンドが表示され、ESS-IDや通信速度が確認されるので、Connectボタンをタップ。
コネクトされると、赤いパラボラアンテナが緑のパラボラアンテナになる。これで接続は成功、となる。
まぁ11nがドラフト規格から本規格になった昨今、11bの無線LANカードじゃWEPは使えてもWPAやWPA2は流石に使えなかったりする。だからこれは無線LANの使用環境にも若干難あり、とも言えるんだが、それでも無いよりは絶対いい。
いくつかのサイトにはアクセス出来るんだし。
もっとも、アクセス出来ても表示は流石にままならない感じ。
標準のブラウザがNetFront Ver3.0と言う事もあり、CSSやFlash主体の最近のwebサイトは中々思ったように表示はしてくれない。
文字主体のGoogleのトップページなんかはまだいいけど、mixiやYahooのページなんかはイマイチだな、って感じだし、Twitterのページにはなんかよーわからん影のような画像がトップページに被ってしまっている。
こーなると、ブラウザを別途用意しないといかんのだろうけど。
今のところ、話に聞く限りにはOperaにZaurus版があるとかで。
しかしこれもちょいとバージョンの古いものらしいので使用するには若干のためらいがあるかなぁ、と。
個人的にはPuppy LinuxがZaurus上で動いてくれればいいのに、と思うんですけどね。
もしくは今ならandroid、かな。
ちなみに、自分用の備忘録として。
実は今回、このSDカード型無線LANカードが使えたって事で、その直前に購入してたプラネックスのCF型無線LANカード「GW-CF54G」も使えるか、と思い、こちらで公開されているドライバをインストールしてみたのだが・・・。
ドライバのインストール、LANカードが動作した際には確かにSD-Linkよりも速い速度でアクセス出来るんだが、同時にNetFrontの動作が不安定になってしまい、ブラウジングもままならない状態になってしまった。
そこで、出荷状態に戻す「完全初期化」を実行したのだが、その手順をメモ。
1.全てのアプリを終了して、電源を切る
2.ACアダプターを接続
3.電源交換スイッチを「解除」側に切り替える
4.5秒後に[Fn]キーと[ホーム]キーを同時に押しながら、電源交換スイッチを「ロック」に切り替える
5.[OK]ボタンを押しながら[電源]ボタンを押す
6.メンテナンスメニューで「完全消去」を選択する
あと上記の画像はZaurusの画面をスクリーンキャプチャで取り込んだもの。
方法はメモリーカードを取り付けておいて、Fn+Shift+Cのキーを同時押し。「カシャ」って音がして、メモリーカード上に「Screen_Files」というフォルダが出来、その中にbmpデータとしてキャプチャ画像が保存されます。