与太話:コワーキングスペース失敗日記その1
私は2021年6月から千葉県大網白里市でコワーキングスペースOMS99を開店しておりましたが、23年2月をもって閉店しました。約1年半の短い営業期間でした。ここではその経験を失敗日記として色々書き連ねてみようと思います。
1)立地がよくなかった
まずは私のコワーキングスペースがどこにあったのか、その立地をGoogleMapで見ます。
この場所はみずほ台と言う住宅街になります。大網白里市には建設会社が入った大規模造成の新興住宅街が3か所あり、ここもその1つになります。
周辺には非常におしゃれな住宅が沢山あり、この住宅街の中を通る大きな道路沿いにはいくつかの商店も軒を連ねています。
私がコワーキングスペースを開店した場所はいわゆる雑居ビルに分類される建物で、1階には複数のテナント、2階3階はアパートとして住人が住んでいます。
元々はこの建物、1階は電気工事の会社が1社で借り受けしてたものをそこが退去後に1フロアを9区画に区切り個別に賃貸に出している作りだったので、複数のお客が出入りする様な店舗向きではなく、どちらかと言うと事務所向きな建物だった。
まぁでもこの辺は他のコワーキングスペースなんかでも事務所向きなビルに入っているところが多かったからまぁそれでも良いか、と思ってた。
だがしかし、立地の悪さはもう1つあった。それは駅からの微妙な距離感だ。
上記の通り、大網には3つの新興住宅街があるのだがこのうち2つは駅からまぁまぁ離れてる事もあって毎時間駅までのバスが走ってるのだが、みずほ台は駅までのバスがない。正確に言えばないことはないのだけど、内回りと外回りと言う同じ路線なのに2つの系統があり、しかも内回りは朝6時、7時、8時の3時間に各1本ずつ、外回りは9時台と16時台に1本づつと言うあってもなくてもいい様なダイヤで運行されている。
これはみずほ台の住人が基本車を皆持っている事、駅まで徒歩15~20分で行けるのでバスを使うほどでもない事、街が出来た当時は若い住民が多くバスのない事への不便が希薄だった事、などが理由としてあげられると思うのだけど、結局これが客足の伸びにくい要因になってしまった。
実は営業期間中にうちの店まで来店したいけど車がないのでどうしたらいいか、と言う問い合わせがあったのだけど、その方は駅まではバスで移動できるが駅からは15分も歩けないというのだ。若い方ならその位の歩きはそれほど苦でもないだろうけど、年配の方だったり仕事用の道具や材料を持ちあるくとなると駅からの徒歩での来店はやはり難しいようだ。
加えて上記の通りのバスの本数ではむしろない方がいいくらいだ。
まぁやはりこれらを考えると駅からの距離感はもう少し徒歩でも移動しやすい所を選ぶべきだったと思う。
この建物を選んだのは静かだから、なのだけど、逆にここは静かすぎたのかもしれない。